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ストリップの摘発 過去の事例メモ [ストリップの過去や読んだもの]

ちょうど、
清水ひとみが札幌道頓堀劇場の社長だったけど、
2007年に摘発されたときに行方知れずとなった、と知ったので、
「ストリップが摘発されるのって最近は無いよねえ?
直近でいつなんだろう?」
と思っていたところ。

なんと4月14日にシアター上野が摘発されたと。

今更何で? って思うよねえ??

お金払って見ている人に「公然わいせつ罪」は適用されないのではないか、
という昔からの議論。

ネット上にいっぱいそういうもの転がってるじゃん、という突っ込み。

あの素晴らしい舞台を犯罪扱いする「無理解」への呆れ。

衰退してしまうことへの悲しみ。

でも一番感じるのは、怒りだ。

たいして重要ではないことを摘発し、
もっと重要な悪事を見逃して、
それが仕事だと思っている官僚主義。

そして何より、女性の身体そのものを「罪」扱いすることへの怒り。


…続報によると、
ストリップそのものではなく、無修正AVを見せていたことが原因らしいが??


新しい小屋が作れない、ぐらいのことしかわかってなかったので、
勉強せねば。



とりあえず、過去のことを調べてみた。
「ストリップ」「摘発」で新聞の大手三紙を検索、
あと、ツイッターを検索。
もちろん、新聞に載らない例もあるだろうけれども。

・2000年ぐらいまでは客を「舞台にあがらせてわいせつな行為をした」とか、
「タッチショー」と書いてある。
 ちなみに、1999年にネット中継が摘発されている。ネット黎明期…。

・2006年ぐらいまでは外国人の不法滞在=人身売買の摘発が多い。

 2004年にアメリカ国務省の監視対象になった、という記事がある。
 横浜黄金町の「チョンの間」一掃は2005年だから、大きなきっかけだったのかな。

・その後も断続的に摘発はある。
 でも、「裸体を見せた」「カメラで撮影した」と、舞台上の出し物は今と同じ内容。

・新聞記事の検索結果の最新は、
 2012年2月の横浜の黄金劇場と、
 2012年11月の大阪 東洋

その後はツイッターで検索してみる。

・2013年1月 TSミュージック
  「オリンピックが開催されたときにこんなものがあったら日本の恥」だそうです。
  オリンピック、ほんと、やらなくていい。一切不要という気持ちを強くする。
  (人身売買は絶対ダメ)

・2014年12月 祇園のストリップ劇場(どこだろう)

これが直近だろうか。
だとしたら6年近く無かったということ?
ちょうど、女性客が増えていく時期だ。


あ、今朝の朝日新聞に、都内では7年ぶり、とのこと(TSの後にもあったのかな?)。
そして、オリンピックの前に環境浄化する、と。
はあ!!?



「ストリップと法」というブログを見つけたので読んでみよう。


一条さゆりの裁判も調べなくちゃ。


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ゆずなさん24周年記念 The show must go on! vol.5 @シスイドゥ(4/17 ) [キャバレーつながり]

昨年、緊急事態宣言直後に行って感涙した公演の、今年版。

大塚のカフェで開催。
カフェなんだけど、けっこう奥行のある広いステージがあって、しかも木の床!
古いお店なのかなあ、地下で、パリっぽくて素敵です。

ショーパブではなくて(ショーパブだと、ダンサーさんがお酒の接待もするよね?)、
カフェなんだけどステージがあるという…。
エスニック屋でベリーダンス用のステージがある、みたいな???

ご飯もおいしかったー!
ダンサーさんたちオススメのプリンも美味!

ステージと客席の間にはアクリル板が。
いろいろ工夫しておられます。

IMG20210417192346.jpg

…いつもそうなんだけど、
ゆずなさんを観ると、すごすぎて、集中しすぎて、
本当に疲れます!!

全身を使って踊っておられて、それを絶対に見逃すまいとして、
こちらも全身を使って観ている、と言えるかも! 
おこがましいですが。

前回と違って、激しい系の曲が多かったかな。
白いレビューならではのセクシー衣装、眼福~
1幕終わりの、鞭は、もう友人たちと悶絶しまくりました。
女の子二人のダークな百合みたいな場面もゾクゾクしたなあ。


ほかの出演者の方は…
紫ベビードールのエヴァさん、さすがの芸達者! キャハって感じに脱いでいくのが、バーレスクなんですね? 楽し可愛い!
同じく紫ベビードールのギュノちゃん? 表情が豊かで目が離せない。
これだよ、これ。客席へのアピールを私は求めているんですー。
(⇒この記事

それを言うなら、ゆずなさんは全身で客席に攻めてきている。
だからこっちも必死にそのこぶしなりなんなりをつかもうとする。
だから疲れるのねー。はー。

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キャバレーローズ Iiiiit's show time!!!! vol.8@銀座TACT(4/15) [キャバレーつながり]

キャバレー「白いばら」で踊っていたダンサーさんたちのチーム。

もう8回目なのですねー。
コロナで大変な中、観られるのは本当にありがたい。

IMG20210415203935.jpg


銀座TACTのこの、角を使った舞台と壁の装飾、好きだなあ~。

男役ジャスミンさんがシルクハットとマントで、
ほかの女役さんたちが、赤いダルマの場面が、
乱歩みたいで良かった…。
ダルマの衣装が、レースで透けてだぼっとしてるのがレトロで良いの。
ここは昭和一桁代の浅草のレビュー小屋なんじゃないか? という錯覚。

あと、エリーちゃんとジャスミンさんのデュエットが良かった!!
現代の曲で男声のボーカルで、衣装も普段着っぽいもの。
別れた彼女を思っている歌なんだけど、
もう、お二人の表情がすごく「お芝居」になっていて。
エリーちゃんの振付なのだそうだ。
小柄な身体にキレキレの踊りがすごいエリーちゃんだけど、
芝居心、そして振付もすごいんだなあ~。

ピンクのわっかのドレスあり、激しい踊りあり。
かわいこちゃんたちのダンスで心浮き立ちます。



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桜木紫乃『裸の華』と清水ひとみ [ストリップの過去や読んだもの]

女性がストリップを観るようになってきたきっかけの一つに、
桜木紫乃の影響がありそう、と思って読んでみた。
2015年に連載された作品。

怪我で舞台に立てなくなった40歳のストリッパーが、
札幌でダンス付きのバーを開店して、
若い二人の踊り子を育てる過程で自分も再生する
というお話。


題材がストリップであること以前に、
自分の年齢的に、
次の世代が幸せになることを優先する様子が、沁みた。
若い世代がうらやましくもあり、
彼らのために場所を用意できる自分が誇らしくもあり。


そもそも、ストリッパーが主人公で、ここまで内面がしっかり描かれたものって、
ほかにあるのかなあ。
ダンスですら、あまり無い気がする。

自分は習い事の範疇でしかやってないから全然わからないけど、
ダンスをする人の内面や、ダンスについてのいろいろが、
ここまで言語化されているのは、貴重なんじゃないか。
彼ら、体で語っちゃうから。


ストリップそのものについても、いい表現がたくさんあった。

「客席に散らばった羞恥心が昇華して踊り子の体に太い輪郭を与える瞬間、
舞台と客席がひとつになる。」

わかるー!


文庫本の解説や、刊行時のネットの記事によると、
清水ひとみという伝説的なストリッパーの新聞記事を読んだのが、
桜木さんがはまるきっかけで、2000年前後、
カップルはいても女性は自分ひとり、という状況だったらしい。


清水ひとみは今は行方知れずとなっているそうで、
その後は、この作品では二人のストリッパーに投影されている。

一人は、過去を捨てて、料理上手で太った専業主婦となっている。
もう一人は、温泉場の汚い小さな小屋で、老いた体で今も踊っている。
主人公は最終的には後者の道を選ぶ、ということなんだろう。


清水ひとみは1985年の風営法改正で多くの小屋がつぶれたときに、
女性でも観られるものを、という渋谷道頓堀劇場の公演で活躍した方だそうだ。
姫野カオルコの公演ルポが雑誌に載ったり、ファンがたくさんいたそうだ。
その後、劇場主にもなって、札幌道頓堀劇場の社長だったと。
(今そのネット記事が見つからん…)


あー、女性が観る歴史はそのあたりまで遡るんだ。
当時、自分は中高生だったけど、
その後、この記事で書いたアダルトビデオが人気だったり、
女性でもそういうものを観る文化がちょっとはあったような気がする。

バブルの高揚、イケイケなノリが背景にあって、
ディスコで女性が見られるために踊る、とかもその文脈だったのかもしれない。
当然、女性の社会進出とリンクしていて、
でも、今思えばそれは本当の男女平等ではなかったなあ。
性的なこともあけすけに言える女、という新しい役が広まっただけで、
その役を演じる女性が搾取されるのは変わらない。

検索したら、週刊文春1987.5.7で二人が対談してた。
読んでみたけど、男性が期待する「エロい女」という作りで、
今の目からすると、全然的外れだった。
けど、それはそれで一つの過程ではあったと。


『裸の華』で、清水ひとみをモデルとした人物について、
「ひとみさんの言葉であたしが忘れられないのは
「女が喜んで観ることができるステージを作る」だった。
あのひとはずっと信じてたんだ。
いつか女たちが堂々とストリップ劇場にやってくる日が来るって。」
というくだりがある。
これは桜木さんが清水ひとみから聞いた言葉なのだろうか。
今、けっこう、実現しつつありますよ。


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