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まつろわぬもの(2023.9.4 浅草ロック座) [ストリップ観劇]

日本の古典から、体制に逆らった者をテーマにした新作。

ストリップそのものが、まつろわぬものなわけで、
すごく良かったです…!

1景は土蜘蛛。
桜庭うれあさんが、スレンダーな体に黒いショートヘア、
蜘蛛をイメージしているのか、束縛をイメージしているのか、
ボンテージっぽい衣装で、激しく闘う様子を表現しています。

従うという選択肢だって無いわけではない、
でもそれは誇りを失うこと。
絶対にしたくない、するわけにはいかない、
そうした強い意志が感じられます。
土蜘蛛は大和朝廷に従わず滅ぼされた豪族のこと。
最後の場面、実質は負けているとしても、誇りは負けていないのだと思いました。

2景は雨月物語。
虹歩さんと真白希実さんが夫婦という設定で、
あまりに贅沢すぎて、幻惑されてしまい、よくわからなかった…。

3景は虫愛づる姫君、かわいらしくセクシーな場面。
芋虫さんと絡むのがシュールで面白いです。
花井しずくさんは手足が長くしゅっとしているけど、
表情が「うっとり」でいいですね。

4景、赤西涼さんが帝都大戦の魔人加藤。
すごかった…。軍服で陰陽師のアレを投げたり。
赤西さんは私の中ではいつも手塚治虫のキャラなのですが、これは怖い系の手塚キャラ。
浅草の立体的な照明とあいまって、本当に本当の魔物でした。
客席で動けませんでした。

5景は好色一代女。一番賑やかな景。
新人の白橋りほさん、ボリューミーな体形の方の踊りはポジティブな気分になれる。
バックで真白さんが踊ってたりして、贅沢。
それぞれ持ち物とかでどの女性かわかるらしいんだけど、
教養のない自分にはわからず。

6景は金輪。「秘すれば花」でもあったような。
樋口みつはさん、白い肌に狂った表情で、赤い血のりを体につけていきます。
ここでも赤西さんが陰陽師なのがちょっと面白い。

7景はアテルイ、それも真白希実さん。
民を守るために最後は投降するリーダーです。
私がストリップを観るようになったのはコロナ以降なので、
空席の多い劇場を、輝く光で照らして、引っ張ってきてくれた真白さんは、
まさにアテルイそのもの。
投降を止めようとして止められず去っていく民の中のうれあさんの芝居にも泣き。


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