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桜庭うれあさんの7周年イベント(2023.11.4 川崎ロック座) [ストリップ観劇]

うれあさんの7周年イベント。
しかも若林美保さんと一緒だという!

デビュー当時は漠然と「10年はやろう」と思っていた、
大好きなおねえさんの引退を聞いてちょっと考えてしまったけど、
まだまだ頑張ります、というようなご挨拶でした。
そうなんだ…、まだまだお願いします!!

7周年作は「幸福な王子」。オスカーワイルドのあれです。
登場の、ピンクゴールドの織?刺繍?の打掛、に
金髪のショートヘア、そこにきれいなお花。むちゃくちゃセンスいい…。
青くてきれいなツバメも、すごく細かい作りで全くダサくない。
随所に使われている「青」も、ロイヤルブルーやターコイズブルーなど、
絶妙な組み合わせ&使い分け。

そして、驚くべきことに、ツバメと王子を演じ分けてるんですよ。
「LEON」でマチルダとレオンをやったように。
あ、ツバメだ、あ、王子だ、ってすぐわかる。なんという演技力!

ベッドは(ネタばれ避ける)意外なところから始まって、
その哀切たるや。
でも、「あ、王子は本当に幸福だったんだ」と伝わってきて、涙涙。

私は強欲なので、幸福の王子や、宮沢賢治のような、
自己犠牲のお話が全然ピンと来ないのですが、
(うれあさんには「よだかの星」という演目もあるし、
浅草「Rebirth」 ではカムパネルラも演じていました)
はじめて、本当にはじめて、自己犠牲の幸福というものを「体感」しました。
これってすごいこと。
自分の中に無い感情を喚起するほどの演技力がうれあさんにはある、ということです…!

わかみほさん、また観れてうれしい!
ただ揺れているだけのようにも見える、即興のようにも見える踊りで、
客席全体がうねりを起こして一緒に揺れていくようで、
すごいパワー。

同じくベテランの倖田李梨さんも、煽情的なベッドが、
いかにもストリップって感じで、良かった~。

ところで、つくづく思うのは、
ストリップはストリップなのに、煽情的な場面がほとんど無い場合がある。むしろ多い。
幸福な王子は、煽情とは一切無縁だし、
ほかの踊り子さんでもそういうの多いと思います。
脱ぐということが、客の性的な欲望をそそる行為では無く、
その演目のクライマックスの演出であるかのような位置づけになっている。
たとえば、悲しみの表現、つまり感情の強い発露、
もしくは、美しい体を見せますよー、という究極の衣装替え。
「まつろわぬもの」でも、煽情的なのは虫愛づる姫君ぐらいで、
あとはせいぜい、好色一代女がちょっとコミカルにセクシーなぐらい。
どちらがいい悪いではなくて、面白いなあ、と思います。

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