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「夜」禁止令 [そのほか]

緊急事態宣言という名のもとに、
夜20時以降はお店を閉めるように、というお触れが出た。

飲食店は軒並み閉めている。
閉めれば協力金がわずかばかりもらえるのだそうだ。

でも本当は、時間は関係ない。

唾液とかにウイルスが含まれているんだから、
昼飲みで混んでる店は、かえって危険だし、
夜でも、一人で静かな店で食べるのは、危険度は低い。

しかも、統計によると、
飲食店よりも病院などの施設のほうが感染者が多く発生しているとか?

雑だよー、雑すぎるよー。

人の命や生活がかかってるのに、適当すぎる。
怒りしか感じない。



ただ、ここで興味深いのは、「夜」という言葉の使われ方です。

このブログを「夜の」とつけたのは、
たとえば海外旅行のガイドブックなんかで、「ナイトライフ」って項目があって、
パリだったらムーランルージュとかが載ってる、
そういう「夜」の使い方のイメージなんです。
(今のガイドブックはそんな項目ないのかなあ?)
(大昔、赤線のある時代の日本だと、遊郭案内は必ず載ってるけど)
(そのへんの変遷、調査すると楽しそう)

ほかにも、うなぎパイのキャッチコピー「夜のお菓子」とか、
「夜の営み」という表現もありますね。

「夜」=性的な何か。性的な含みをもたせた特別な接待。
レビューは裸に近いから「夜」なのかしら?

今回のお触れの「夜」も、それと同じニュアンスなんだろうなあ。

つまり、アンダーグラウンドなものに対する迫害。
でしょ。


いろんな業種があって、
それぞれちょっとずつ事情は違う。感染しやすさも違う。
その誰もが不幸にならないように、丁寧に考えなくちゃ。

昨年春の緊急事態宣言では、
飲食店はそれなりにやっていた(まだ感染についてよくわかっていなかったこともある?)。
一方、舞台、映画館、展覧会、などが中止になった。

今回、舞台、映画館、展覧会などは、
観客はほとんど危険にさらされないとわかったから、やっている。
(とはいえ、今回も、夜にやらないよう、みずから時間をずらしたりしている…)
(そして補償がない!!)

ライブハウスはどうなのかなあ。

ストリップは完全フル営業しているようだ。
感染する可能性はほとんどないし、
(とはいえ、ポラロイド撮影で踊り子さん、マスクしてもいいのでは)
なんといっても、前回、性風俗ということで差別されて、
お金がまったくもらえなかったもんね。
本当にひどい話だ。


一部の業種をイメージだけで不利にさせて、
なんとなく恐怖や憂鬱をみんなに広めて、
それが疫病対策だと思ってる、

お前らは江戸時代に生きてるのか!

…また怒ってしまったが、そうなんだろうな。
日本にはまだ近代が来ていないとしか思えない。


やるなら、できるだけ観る。
やらないなら、ほかの形で応援する。
そして、おかしなことにはちゃんと怒る。
観客にできることはそれだけだ。
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私がストリップを観たい理由 [考察]

11月上旬の川崎ロック座での桜庭うれあさん、また和物でした。

着物が大正ロマンみたいでかわいい!
かんざしの色合わせもセンスいい!
かなりセンスがいい方とお見受けしました。

日舞の素養があるのかどうか、たまたま続けて和物なのか、
楚々としつつも、繰り出されるうっとり顔に、釘付けです。
ピンクの光に、肌がまるで細かいラメやパールが光るように輝いています。

これよこれ、この歌い上げ系で、うっとりするのがいいのよ。


そのとき、天啓が降りてきました。

あ、私は、性的な恍惚感を味わうためにここに来てるんだ。

しかも、男性を介在させない、女性だけで得られる性的な恍惚感を。


そう、男性が介在しないことがミソ。
女性だけでうっとりしたいの。
女性が女性だけでうっとりすることを望んでいるの。

客席に男性はいるけど、彼らもただの観客。
舞台上には女性しかいない。たった一人だけ。

もちろん踊り子さんはアスリート並みのことをしているので、
うっとりしてる暇なんかなかろう。

でもそこで表現されているのは、性的な恍惚感であり、
至福の瞬間なのだ。



…宝塚にはまったのも、同じことだったのかもしれない。
男性抜き。
男役はいるけど、男性じゃない。イデアとしての男役。
はまったきっかけになったのは濃厚なラブシーンだったしなあ。
リアルな男は存在しない世界で、うっとりしたい。


これは、BLにはまる人の心理にも近いのかな。
男女の関係だと、差別とか格差とかがどうしても気になって、没入できない。
男に「選ばれる」側の女として、自分はどうせ失格だし。
そもそもそういう関係、嫌だし。
という心理でBLにはまるという研究があったはず。


でもBLじゃなくてストリップ、なのか。自分。
ストリップ、なのだ。自分。


もともとは女性の身体を消費し、搾取する場所だったであろうストリップ。
それが一周回って、全然違う見方をされている(私に)。


80年代のAV女優で、インテリで有名な人がいました。
「性の法悦」という言葉をよく使い、
ドストエフスキーに言及したりしてました。
本も書いてました。
女性にも人気だったそうです。私もけっこう好きでした。
性的な面で、女性が解放されているように見えたから。

でも彼女は、今では監督を訴えているそうです。
不当なことがたくさんあったようです。

ああ、女性が性の恍惚を味わおうとすると、
すぐに搾取に結びついてしまう。


これを私は『或る女』現象と呼んでいます。
有島武郎の小説です。
明治の終わり、好きな男ぐらい自分で選びたい、という女性が、
淫乱女扱いされるっちゅー話です(超ざっくり、私的解釈)。

性的自己決定権、なんて言葉のない時代。


いや、今だって実現してないよ、だからBLや宝塚にはまるんだよ。

自分の性を肯定すると、とたんに、男社会の「あるべき女」からはずれ、
「どうにでもしていい女」扱いされてしまう。

ふざけんなーー!



ストリップは消費や搾取を土台にしているけど、
今、私に、女性の性の自由を夢見させる。

その構造は、
性の自由を夢見る女性が、
消費や搾取の対象になり続けてきたことと、
ちょうど鏡合わせなのだろうか。


それとも、女性が消費や搾取の対象になり続けてきたことを、
一周回って、違うほうへ持っていけるだろうか?
この鏡合わせから、抜け出せるだろうか?


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ストリップ劇場の異物 川崎ロック座にて [ストリップ観劇]

2020年11月上旬、桜庭うれあさんを観るために、
川崎ロック座にはじめて行きました。

繁華街の先の先、あ、繁華街終わった、というところの角に、
ぽつーんとある。
場末感、半端ない(褒めてる)。
いかにもストリップ小屋って感じ!

横浜ロック座よりも一回り大きくて、50席ぐらいかな?


一人目の秋月穂乃果さん、
踊りがやや固いけど、腹筋がすごい、どういうこと?
と思ったら、なんと、布を使ったアクロバットをされる方でした。
シルクエアリエルと言うそうな。
人魚姫をモチーフにしていて、ベッドでは泡の比喩であるボールも使って、
いやはやすごい技術。
布をつたわって上へ上へと行こうとする動きが、
人魚の恋心なんだな、と伝わってきました。

トリの水元ゆうなさんは、ベテランなのかな、すごい美人。
選曲が、いわゆるMGMミュージカル映画みたいなゴージャス楽しい系で、
お金持ちの奥様が脱いでくみたいで、とても好みでした。

(桜庭うれあさんについては別記事にします。)


忘れられなかったのが、客席にいた、とあるおじさん。
かぶりつきの席で、舞台に身を乗り出しちゃうんです。
とにかく、局部が見たいらしい。
笑っちゃうぐらい、必死に体をよじらせて、局部を見ようとしてる。
見た目、普通のおじさん。
いやー、完全に、無粋。
横柄なおっさんほど嫌ではないけれども、むしろ異物。
この劇場の空気の中で、異物でした。

逆に、それだけ、ストリップ劇場の中は、
ちゃんと踊りを見る、という空気が成立しているんだなあ、と。

そのおじさんは、劇場のスタッフに注意され、
いつの間にか退場してました。ほっ。


もう一つ、異物だったのは、私です。

というのも、ポラロイド撮影の間、換気のために扉が全開になっていたのですが、
そこから、劇場入り口の喫煙コーナーで吸っているタバコの煙が入ってくる入ってくる。
気管支の弱い私、普通なら、
「場内禁煙じゃないんですか? 中に煙が入ってくるんですけど!」と
クレームを入れるところなのですが(やだ、何それ、こわい)、
ここは、そういうところじゃないんだよね…。
もともと、夜の世界だもん。タバコ吸って当然なんでしょう。
場内禁煙なだけでもありがたい。
タバコが苦手な私のほうが異物なんだ、
垣間見ているだけで、私が本来いるべき場所じゃないんだ、と痛感しました。
かなすいけど、仕方がない。
距離感を間違えないようにしよう、と肝に銘じました。

(飴を舐めたりしましたが、案の定、3日、寝込んだ…)

(あと、照明がすごくかっこいいんだけど、
客席に向かってくる照明が多くて、BBAの目には辛かった…)



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マシェリ スパークリングパーティ 夢に見たあれが… [キャバレーつながり]

このブログで推しているゆずなさんと、
これまた推しているジャスミンさんが、
マシェリというユニットを組んだ! (マシェリ…シャンプー?)

で、公演? イベント? をやるという!
2020年の10月のことです。
(これもたしか、一回延期になった気がする…)

銀座の、結婚式の二次会とかで使うような、広いパーティスペース。
床が市松模様になっているのが、まずおしゃれー。

中央に帯状に踊るスペースをとって、
その左右に客席が作られています。

こ、これは…。
私がずっと、一体どこに消えたんだ? と疑問に思っていた、
「映画やお芝居の中ではよく見かける、飲食しながらショーを見るやつ」が、
今、目の前に!!


出演は、マシェリのお二人のほか、
ジャスミンさんがリーダーをつとめる、
キャバレー白いばらで踊っていたダンサーさんのグループ「キャバレーローズ」から、
パールちゃんとリンゴちゃん。
それから、紫ベビードールという、バーレスクのグループ。
本当はコッペリアサーカスさんも出演するはずだったけど、病気のため降板(> <)。
あとDJの変珍さん。

マシェリのお二人は黒と銀のお衣装で、ジャジーで激しい感じで、
帯状の部分を縦横無尽に踊ります。うっとり…。

パールちゃんとリンゴちゃんは黒と金のミニで、
手足長いスタイルが、双子みたいでかーわいいー。
ほかの人が踊っているのを二人並んで観ているのもかーわいいー。

紫ベビードールさんは5人ぐらいのグループで、
お尻がぎりぎり隠れるスケスケの下着みたいな衣装に、
カラフルなボブのカツラで、
すっごくコミカルな踊りを踊ります。
一人、道化役の男性もいます(これも半裸)。
最後、脱ぐと、乳首に飾りがついてる状態。
バーレスクの定番なのかな?
一緒に行った友達の一人が、
「こういう芸って、新宿から○○(よくわからない)の
間のクラブでしか見られない芸だ! 貴重!」と叫んでました。そ、そうなの?


広いゴージャスなスペースで、
間近で、素晴らしい踊りが見られる、これよ、これ!
私が体感したいと思っていたのは、これなのよ!

歌や踊りを見ながら飲食するお店は今もたくさんあるだろうけど、
グランドキャバレーみたく、広いスペースで味わいたいのよ!
でも横柄なおっさんにはいてほしくないのよ!


…こういうの、定期的に見れないですかね?
やっぱり、現代には存在しない空間なんですかね?

正直、2020年で一番楽しい公演でした。




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