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グランドキャバレー白いばら [キャバレーつながり]

銀座にあったグランドキャバレー「白いばら」。

2018年1月に閉店しましたが、
一度その前を通ったら忘れない外観で、
入ったことはなくても、ご存知の方は多いと思います。

レトロな風合いの日本地図が壁一面にあって、
「あなたの郷里の娘を呼んで(指名して)ください」って書いてあるんです。
地方から東京に出てきた人が、懐かしい話をする場所、っていう設定なんですね。
創業は昭和6(1931)年、このお店ができたのは昭和26(1951)年!


ある日、私に宝塚を教えてくれた友人が、
「友達がここでアルバイトしてるから行ってみよう」と言うのです。

なんと、女子会コースがあるとのこと。

2014年10月下旬のことです。

ドキドキしながら入ってみると、おおおお、映画の世界!
石原裕次郎が「嵐を呼ぶ男」でドラム叩いてたキャバレーみたい!
な、なんと、まさにそのロケで使ったのがここなのだそうです!

天井が低いのが印象的でした。昔の日本人仕様なんだな。
暗いけど、キラキラしてて、かなり広くて、
レトロなふかっとした椅子に、ドレスアップしたホステスさんと、男の人が座ってて、
食べたり飲んだりするものはバカ高くて(女子会コースだからこみこみで安かったけど)、
苦手な煙草はそれほどけむくなく、
かなり居心地いい感じです。

友人の友人たちもドレスアップして綺麗綺麗。
ほかにも、おっとりしたお姉さんがついてくれ、ベテランのお姉さんも折々声をかけてくれました。
こんな人たちに囲まれておしゃべりできるなんて、夢のようです。

ドラマや漫画で想像していたような、ドロドロした雰囲気は全然ありません。
ホステスさんはほとんどみんな副業で、競争は全くないとのこと。
髪が長くて胸が大きければ誰でも採用されますよ、とのこと。私、勤めちゃう??
ベテランの方は50代かな? いい職場じゃん~

そして、ショータイムがある!
裕次郎がドラム叩いてた場面、2階建てになってたと思うんですが、
あの2階建てのショースペースが現役だったんですよ。

1階の天井は低いし、ソファがいっぱいなので、
踊る面積は狭くて、かぶりつきで見たらすごく近くで見れます。
きれいですらっとしたダンサーさんたちが、
宝塚で見慣れたレビューの衣装や化粧で、間近で踊ってくれます。
しかも、男役さんもいる! 

たのすぃい~~~!!

昔の映画だと、歌や踊りを見ながら、飲食してますよね。
しかも女性も普通に入ってる。
あれ、どういうジャンルなんだろう。
今は男性を接待してあげる場になっちゃってるけど。
いやー、昔の名残が今も生きてるってすごい!


と夢の世界を楽しんでいたいのですが、が、しかし。


二度と行きたくないと思いました。

なぜなら、客のおじさんたちに耐えられない。
まず、おしゃれしてきてない。
えー、ホステスさんがこんなにおしゃれしてるんだよ、
素敵な人に会うなら、おしゃれしてこようよ。なんで短パンサンダルなの??
なんでそんな汚いスウェットみたいな服なの?

そして、たいていのおじさんは横柄なのです。
文字通り、ふんぞり返っている。

あのおじさんたちを目に入れたくない!!!!
心底そう思いました。

キャバレーってそういう場所なの?
アットホームなノリが売りなのはわかるけど、
だからって横柄=アットホームじゃないよ?
失礼じゃない??
敬意がないのに、ずっとしゃべってる、それって搾取じゃん。

もちろん、そうでないお客さんも少数ですがいるようです。
友人の友人がのちに刊行したZINE『キャバレー百物語』には、
横柄かつキモいエピソードに交じって、
いくつかの素敵なお客さん、素敵な体験談が載っています。

でも、大半は、素敵じゃないの…。

よく映画とか小説とかで、ホステスさんが主人公のってあるじゃないですか、
かっこいいフィルムノワール的なね。
そういうのを読んで憧れる面もあったけど、
自分にはとても無理。
いや、そもそも美ぼうも若さもないけど、それ以前に無理。

横柄なおじさんが無理。
100%無理。


この体験は一生忘れないでしょう。


帰りは、銀座名物なのかな? それとも白いばら名物?
ホステスさんやダンサーさんが、外までお見送りに出てくれました。
そのときの写真を見ると、美しいなあ、って思うんですけどねえ。
まあ、写ってるの女子ばっかりだしね。


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