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まさご座に牧瀬茜さんと浅葱アゲハさんを観に行った(3/25) [ストリップ観劇]

以前、イベントで行って大好きになった、岐阜のまさご座。

ドキュメンタリー映画「odoriko」のアフタートークで、
牧瀬茜さんと浅葱アゲハさんが、次はまさご座に一緒に乗ります、と言ってたので、
こりゃ行かねば、と。

牧瀬さんは、たなかときみさんの本での楽屋の様子や、
イルミナ寄稿で素敵な文章を読んでいたし、
辺野古の基地建設に反対しているのもイイし、
この方をリスペクトして踊り子になった人が多数いるということで、
いつかは観たいと思っていたけど、
「odoriko」にちらっと映っていた踊りがすごくて、すぐにでも観たくなり。

2演目観れました。
1つ目は、紫のアフロヘアに、短めの丈のかわいいドレスから、
脱ぐとレースのシースルーのボディタイツ。
まさご座の素敵な雰囲気もあいまって。
60年代のパリなのかな? と錯覚するようなキュートでサイケなイメージ。
2つ目は、青いドレスから、脱ぐとブラと膝丈のスパンコールで、
最終的には紺色のはおるドレス。最後にこれを翻すのが、普通の翻し方じゃなくて、
片方にずれるんだけど、それがまた効果的!

たとえば肩から指先まで、曲げるとかのばすとかの間に、
無数のバリエーションがある。
体のいろんな部分を(たとえば背中を16等分して)
それぞれバラバラに動かせるぐらいの
身体能力がありそう。表情もくるくる変わる。
それだけ高度なことをしているのに、
全体としては、海にたゆたっているような優雅さ。かわいらしさ。
お魚さんなのかな? それとも妖精さんなのかな? 人間とは思えない。
脱ぐという行為も、見せつける感じがまったくないのに効果的で、
観客も海の中で一緒にたゆたって原初的な快感に浸っていられる。
これはすごい……!!

浅葱アゲハさんも2演目観ることができました。
1つ目は卑弥呼がテーマ。呪術的な威力…はもちろんなんだけど、
(榊をかざされて肩こり治ったってツイートを見かけました。わかる(笑))
赤い羽織り物のみ着て、盆に出てからの、セクシーな場面は、
呪術の力で権力得たから、そっち方面もやりたいようにやってる卑弥呼、
だと解釈しました。私の願望。
みんなが「それ」に夢中になってる。わかる…!
途中で、アニメの声みたいなのが入るんだけど、それがまったくダサくない!

2つ目はかわいらしいイースターの演目。
うさぎ耳でカボチャパンツで不思議の国のアリスに出てきそう。
が、光る卵を見つけてそれで遊んでいるうちに…
いわゆる「オナベ(オナニーベッド)」というやつで、
自慰行為(と思わせるもの)を見せて観客を満足させる出し物。
一条さゆりの時代から、清水ちなみを経て、今は少なくなったみたいだけど、
でもある程度は定番だと思うのですが、
大抵の場合は、私はしらけてしまうのです。
アゲハさんの場合はまったくそんなことがない。大げさじゃないからかな?
むしろ、なぜか涙する…!! なぜ? なぜなんだろう???
アゲハさんは、選曲というか、曲と曲のつなぎ目がまた絶妙で、
一連の流れのまったく途中で曲が変わるんだけど、それがなぜかまた涙を誘うんです。

行為が終わってからの表情も、なんというか、
自分の生命力を確認して、前向きになっているようで。
ああ、そうか、性的欲望を自分が持っていることを、
肯定し、原動力にしているから、涙が出るんだ。
はじめてストリップを観たときも、
なぜか泣いてびっくりしたけど、そういうことなんですよね。

空中演目がすごいアゲハさんだけど、空中が一切なくてもこの満足感。
「生」への飽くなき希求が、ものすごい集中力にのって舞台から発せられている。
それを浴びれる幸せ。


ほかにいいなと思ったのは、緑アキさん。
モガみたいなボブヘアに、色白に赤いアイシャドウ? ボンキュッボンの体型も好み。
小道具として使われていた文庫本も、谷崎だったりして、
世界観にこだわりありそうで、また観てみたいです。


ところで、今回はじめて、まさご座で「外出」をしてみました。
指定のサンダルでのみ、15分だけ可能。
男性用サンダルなので、ぶかぶかでむちゃくちゃ歩きにくいが仕方ない(苦笑)。
その分、中で飲食可能なのは、遠征者としてはとてもありがたいです。
若い女性の従業員の方もいました(アナウンスが女声って珍しい)。
しかし、前回は意識してなかったけど、劇場内に喫煙室があった…!
マスク二枚重ねで数時間ならなんとか、という感じではありました。
二重扉にするとか…。いやそれよりまずは男女別トイレ…。
いやいや、女性2000円という破格のお値段にまずは感謝なんだよね。。


まさご座までドアツードアで片道3時間15分。
ムラ(ヅカファンが宝塚大劇場周辺をさして言う言葉)より近いじゃん。
何度でも行きたくなる劇場です。



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桜庭うれあさんの新作『LEON』を観た(新宿ニューアート 3/11) [ストリップ観劇]

うれあさんの新作は映画『LEON』がモチーフであるとの情報を得て、
予習して行きました。
同じ監督の『ニキータ』は(ジャンヌ・モロー見たさに)見たことあったけど、
『LEON』は初見。銃撃シーンが怖くてちょっと早送りしちゃったけど、
少女マチルダの魅力と、寡黙な殺し屋レオンとのピュアな関係性は、
ある種の夢物語かと思える。
映像もめちゃくちゃおしゃれだし、
(日本だとミニシアター全盛期の)洋画の充実を思い出しました。

ってことはどうでもよくて。
え、これを、うれあさんはどんな作品にするんだろう、と思ってたら。

(ネタバレあり)

マチルダの再現力がすごくて。
さらにはレオンまで登場…! えーーー、すごい演技力。
盆に出てからは、マチルダがレオンにもらったピンクのワンピースを脱ぐ、
ということでストリップになっているわけで、
この落とし込む力にまた脱帽…!
台詞無いけど、ほとんどお芝居を観ている感じ。

と思ったらなんと、シェイクスピアシアターの5月の舞台に出るそうで!
オーディションを受けておられたんですね。
もともと演劇をやっておられたのだろうか? であればますます納得。
私がこの方を好きになったのは、芝居力に惹かれていたということなんだ、とさらに納得。

あともう一つ、[マル秘]も観れました! 
共依存をテーマにしてて、もう一度観たいと思っていた演目。
白い仮面をつけた冒頭のヒップホップから、
セクシーな衣装で絡み合う情念…からの、
ラスト、チェーンを取って放り投げる。
依存を絶つ意志で終わるのが、希望が感じられる。すごい完成度です。

この日ほかに観た方で印象に残ったのは、早瀬アリスさん。
中国風の衣装で、中国語のお歌。
好きな人とするHっていいよね…! ということを感じさせてくれた、
女性が観るストリップとしては最高じゃん?

空まことさん、私が2017年にはじめてストリップを観たときも、
釘付けになった方。
今回は1970年代のロンドンのディスコみたいな?
最初はミラーボールを手にサイバーなイメージで、
脱いでからは、ロングブーツに毛皮にハットで超かっこいい、
素敵空間で白くてきれいなお姉さんと麻薬でトリップして宇宙いっちゃうぞー
って感じで、むちゃくちゃ楽しい時間でした。

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