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PaParottsのクリスマス「Ringing Holly Night!」(2022.12.22) [キャバレーつながり]

渋谷のビルの7階、その名も7th floorというライブハウス?
適当にソファとか椅子が置いてあって、外には渋谷のビルがたくさん見えて、
なんだかいい感じのお店です。

今回はオナンスペルマーメイドさんがゲスト。

最初は、赤いタイトなキラキラのミニワンピで、袖は片方だけついてて、
アニマル柄(というかフェイクファー?)でふわっと。かわいい!

レリスノーをスキャットで歌ったり、
あの有名なマライアキャリーの歌をジャズアレンジで!
私、パパロッツは音楽そのものが本当に好きなんですよーーー。

オナンさんのソロは、ゲイゲイしいコミカルな歌で大爆笑。

コッペさんのバーレスクのソロもありました。
写真集に登場した、ブリティッシュなチェックのお衣装に、あの棒!
けっこうでかいんだけど、軽々と使って、
なんだろう、女王様って感じ?? 威厳があって、挑発的な表情で、
演目ごとに世界観がしっかり作られてるんですよねえ。
めっちゃ盛り上がって楽しかったー!

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ソロが終わったら、白いかぶりもののお衣装で、賛美歌隊を3人で。
頭にでっかい星をそびえたたせていました。

シンガーズ・アンリミテッドの曲やってくれたの、うれしかったなあ。

あと、バンドメンバーのみなさんも一緒に、全員でハンドベル。
オナンさんの指揮で、振ったり、振らなかったり、タイミングで笑わせてくれて、
このときとった写真がみんなすごい笑顔。

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最後は緑のお衣装で、ザコーデッツの曲とか、
こっぺさんのジョイフルのソロとか、ホワイトクリスマスとか、
そしてまたまた、あの有名なワムの曲のジャズアレンジ。
おしゃれーーーー!

客席も終始アットホームで、
会社の宴会なのかな? っていうグループがほんとにいて、
出演者と客席が混然一体となった感じは心地いい。
なにかの手違いで時間があいてしまったとき、
ピアノのれーみちゃんが持ち歌「ビールが飲みたい」を歌いだして、
本当にビールが差し入れられたり。

オナンさんの慈愛と上品さも尊い。
下ネタでも何か品があるのよね。

次回もクリスマスライブあるといいな。

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雑誌『ヌード・インテリジェンス』 [ストリップの過去や読んだもの]

本を読んでいるとしょっちゅう目にする、雑誌「ヌードインテリジェンス」。
社長は一条さゆりのマネージメントもしていたとか。
だから1970年代ですかね。

当時、ストリップ専門のグラビア誌ははじめてだった? 
とても画期的だったらしい。

古本でそれほど高くなく売っていたので、1冊買ってみた。
「インテリジェンス」というからには、知性を持って、
ストリップを分析しているに違いない。


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届いてびっくり。
知性はまったくなかったです(笑)。

踊り子さんたちのヌード写真が載ってるだけでした。
それが当時は画期的だったのかー。

たまに踊り子さんインタビューがあるんだけど、
これがまあ、前時代のもので。
「はじめての生理はいつ?」とか、
「どういうとき感じる?」とか、
正直、うんざりする。

田房エイコの名著『男しか行けない場所に女が行ってきました』を彷彿とさせる。
男性が望む答えを引き出すため、風俗ライターは紋切り型のことしか聞かない、という話。
1970年代と2008年で変わってない!!

黒井ひとみさんへのこのインタビューと、
まったく違う次元を生きているように感じる。
https://www.cinra.net/article/hn-kuroihitomi_strip

あと、踊り子さんたちに美人が少ない。
今の踊り子さんって、ほとんど全員、美人だったり、かわいかったり、
女優さんかモデルさんか、って感じじゃないですか。
この時代、そういう人がほとんどいなくて、けっこう驚いた。
当時は、脱ぎたくて脱ぐ人は少なかった?

なお、劇場の宣伝がいっぱい載ってるので、そういう意味でも資料的価値がありそうです。

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上映会「ストリップ小屋に愛をこめて」 [ストリップの過去や読んだもの]

『すとりっぷ小屋に愛をこめて』の川上譲治さんが、
シネマ大塚で3日間の上映会をするというので、
12/18(土)の午後だけ行ってきました。
(年をまたいで記事アップしてますが2022年の話です)
 
 『すとりっぷ小屋に愛をこめて』の感想はこちら

回によって上映作品が違うので、ほかの回も見たかった!


「さらばストリップされどストリップ屋」1990年

鶴見新世界劇場の社長さんがチラシ配りをするところから始まり、
いろいろな踊り子さんを順番に紹介する形で進む。
8mmなのに70分の大作。

1990年、入管法の改正で「ガイジン」を使えなくなり、
生板本番がなくなったらやっていけないのではないか、
という危惧が最初に語られる。
昔と違って、裸になればいいって子ばかり、とも。

つまりは、生板本番が主流だ、ということです。
そんな中、川上譲治さんがいろいろと模索していた痕跡が残った作品群なわけです。

ごくごく普通の踊りのほか、
自分で自分を縛るスタイル(00年代の映像でも観たことがある)、
この方、なんと電気椅子で自殺というていのものもやってた、早乙女宏美さん、
男性と一緒に踊るスタイル(ジョージ高橋さん、かっこいい)、
金粉ショー(映像はなかったけど)
生撮りと言って、客が自分のビデオカメラを持ってきて、動画を撮影する、
聖水ショー(自分で出して自分で飲む)、

本当にいろんな出し物があって、すごく盛り上がってたことがわかる。
川上譲治さんは特にそういうことを頑張っていた人だから、
全部の劇場がここまでではなかったと思うけど。

ただ、結局のところ、
この時代のストリップは男性の娯楽なんだな、ということをあらためて痛感した。
インタビューで必ず、「何歳までやるつもりか」と聞くのだ。
女性に価値があるのは若いときだけ、という前提。
(「本当の夢な何なのか」とも聞いていたので、ストリップが二流であるという前提も)

客席は男性ばかりで、もんのすごく楽しそう。
ああ、これは、オッサンたちがワイワイしてる、あれではないか。
女性がコンパニオンとしてはべる宴会。
社会は100%男性のもので、女性は、妻か水商売。それ以外の女性が存在しない世界。

当時、私は大学生でした。AVも見ていました。
そういうノリを知ってます。違和感がありつつも、そういうものだと思ってました。

でも、もうダメだ。今となっては、無理だ。
もちろん、歴史として大事だし、このときはこういう価値観だったのだから、
やってた人を批難するわけではない。全くない。
こういう中で自分の肉体を使って表現していた女性たちを尊敬する。
ただ、この枠組みは今後はもうあり得ないな、と。

そういう意識で見てしまうので、ちょっと体がこわばってしまうこともあった。
特に、レイプ的なことを生撮りしているショーは本当にダメだった。

今のストリップの、「触らない」というのはすごーく安心できる。
(「タッチショー」をする方はもういないのだろうか、見てみたかったなあ。
現代でも、「自分から触らせる」は自分的にはアリな気がする。自己決定権があるから。)


「恐山の女」「爆笑ストリップ企画」
短い作品、というか記録映像?で、
ますます多種多様な出し物があったことがわかる作品群。

「恐山の女」は、もろに寺山修司的な世界観。
女性が「お父さん」の墓参りに来て、舞台上にお墓があって、そこに男性(客らしい)が入っている。
音質が悪くてストーリーがよくわからないが、
従軍慰安婦、天皇制も取り上げている様子。
(当時、現場で彼女たちを「従軍慰安婦め!」などと言っただろうか?
もっと違う単語で呼んでいたのでは?)

混浴ショーは、舞台上にお風呂があって、客で志望者を募り、
踊り子さんと一緒に入って背中を流しっこするという…
なんじゃそら(笑)。

内視鏡であそこの中を見るというものもあるし、
当時流行っていた写真集『サンタフェ』の壁紙を作って、
その前に立つ「宮沢「えり」ちゃん」を、篠山紀信になりきって撮影する、とか。

下ネタ満載の高度な宴会芸っていうのかなあ。
踊り子さん的には、踊りが下手でも、
裸OKで客あしらいが上手ければ成立するということではある。

そしてそして、司会者がいるのね!
そうか、ビートたけしが浅草フランス座出身とかよく言うけど、
男性の芸人さんがこうやって一緒に盛り上げるものなんだよね。
上映後のトークの中では、6~7人の踊り子さんが出る中で、
真ん中あたりにコントをはさむのが通例だったとの説明が。

このワイワイのノリとか、客参加のことを考えると、
ファイヤーヨーコさんや栗鳥巣さんがやってる、あそこを駆使した「花電車芸」は、
この時代を継承しているっていうことなんだ!!

知識ではわかっていたけど、映像を見てはじめて体感できた。
本当に、映像は貴重。
(被写体の権利に配慮して、今回の上映後に廃棄する予定だそうだけれど、
許可が取れた被写体の部分だけでも残せないものか。)

ニューバーレスクのイベントも、司会者がいて、
観客みんなでワイワイして、掛け声かけて、一体感があって、
コミカルで開放的で、チップを挟むという多少の接触もあり、
むしろ今のストリップよりも、ニューバーレスクのほうが昔のストリップに近い気がする。
だけど、ニューバーレスクは、ボーイレスクという男性の脱ぎもあるし、
観客も女性が多いから、全然、昔のストリップとは枠組みが違うんだよね。

今回上映された映像が今後のストリップの参考になるとしたら、
男性が女性を添え物にしてワイワイする昔の枠組みではなく、
男女ともにリスペクトしあってワイワイできる、
アップデートされた価値観の枠組みで適用されてほしい。

女性が肉体を使ってパフォーマンスするとはどういうことなのか、
オッサン文化嫌いの私がなぜ今のストリップにははまっているのか、
つくづく考えさせられるのでありました。

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