反戦歌を観に新宿ニューアート（7/20）

はじめてストリップを観たあといろいろ調べて、
とても気になっていた香山蘭さんの反戦歌という演目。

ツイッターで、今年、しかも今週が最後だと知って、
急いで観に行きました。
三部作を三回公演で順番にやるとのことでしたが、
私の体力で一日中劇場にいるのは無理なので（あと、どれだけ防寒対策しても凍える）、
仕事帰りに最後の公演だけ観ました。

これまたすごいお芝居だった！
終戦直後、戦死した夫を思って涙し、
やさぐれてお酒をあおり、売春して小銭を稼ぎ。
演技が上手いのよ！！

こういう戦争未亡人ってたくさんいたんだろうなあ、と。
美談じゃなくてね。
性欲を持て余し、でもそんなこと口にも出せない世の中で、
若い男の子とひそかに……っていう実話を何かで読んだなあ。

切ないお話の最後は、「踊り子募集」というチラシを目にして、
なんとなんと、ストリップならこれだよね、というオチ。
構成も素晴らしい。
1話目、2話目も観たかった～～

そのうえ透明感のある美しさと、滴るセクシーさ。
続編を作るとのことなので、楽しみです。

ほんと、私にとってストリップの楽しみの一つは、
生で、間近で、すごくいいダンスを見れること、無言劇を見れること、
なんだよなあ、とあらためて思いました。

ほかに、我らがトップスター真白希実さん。
サーカスという演目で、輪っかとかステッキとかを器用に使っておられました
（新体操やってたとか）。
何よりも、盆での動作が本当に美しいんですよねえ。一つも見逃せないです。
あと、オープン（足ぱかぱか広げるやつです）のときも、
一連の踊りになっている！！
浅草ロック座で観ることが続いたから認識してなかったけど、
オープン時もこんなにすごいクオリティなのか…！

あと、上野で観た虹歩さん。
そのときと同じ演目だったけど、いやいや、何度観てもすごい。
振りがとにかく速くてキレキレ。
盆での決めポーズがまたビシイっと決まる。
ピンクの照明の下で、決めポーズにぐわわあああっと集中して、
わーっと拍手して、みんなで一体になる、この高揚感！

…劇場で客席が一体になる、宝塚でよく感じたし、
その危険性は嫌というほどわかっているけど、
でもやっぱり、病みつきになるものですね。

（ストリップは宝塚みたいに宗教じみていないから、大丈夫だろう…自分…
中毒性はあるかもしれないけど、「宝塚わが心のふるさと」みたいなことを
「ストリップ劇場わが心のふるさと」とは思わないだろうから…）